自分は性格が悪い、だから人から好かれないし、本当の友達もできない、仕事も上手くいかず同僚ともぎくしゃくしている、上司からの評判も悪い、増してや恋人なんて・・・、という人がいます。
そこまでではないにしても、自分の性格についてどこかしら悩んでいるところがあり、そんな自分に嫌気がさしている、直したいけど直るのだろうか?と真剣に考え願っている人は本当に多いのです。
そんな性格が悪いと思う原因について、自分で理解した上で、どうしたら直せるのか?考えていきます。
目次
どうして自分の性格が悪いと嫌気がさしてしまうのか?
あなたは自分のことを性格が悪くて嫌気がさす、と言いますが具体的にどう性格が悪いのでしょう?
人の成功を心から喜べない
自分の性格で嫌いなところはどこか?という質問に対して「人の成功を心から喜べない」という人は本当に多い。親しい友人や会社の同僚などが、例えば会社の業績アップに貢献し表彰されたときなんかにこの心理が現れます。
どうしてあいつなんかが・・・、おれの方が仕事が本当はできるのに・・・、運のいいやつだ・・・、なんてついつい思ってしまう。自分って嫌なやつだなぁと思いつつも。
人が失敗したら心の中で喜んでしまう
人の成功を喜べない、の反対になりますね。普段仲良くしている同僚が仕事で失敗してしまう、表面的には神妙な面持ちで「大丈夫か?」なんて心配面を装いつつ、心の中では「やった、ざまあみろ」とまで思ったり。その同僚や友人のことが本当に嫌いなわけではないけれど、ついつい喜んでしまう。
この時も同じですね、そんな自分を冷静に見ているもうひとりの自分が「お前って嫌なやつだな」とあなたに冷たく言い放ちます。あなたは本当のことを言われて何も言い返せない。自分で嫌なやつだと自覚しているから。
人の陰口を言ってしまう
とにかく不平不満が多く、その対象はいろんな人に向けられます。会社員であれば後輩から同僚、上司、会社そのもの。面と向かってはもちろん言えないため、飲みの席や同僚と外回りの同行中とか。
要は自分に自信が無いために常に自分のまわりを否定し続けないと、不安で不安で仕方がなくなる。そんな陰口を聞かされている同僚がどう思うか?を考える余裕すら既になくなっている。あなたは自分が冷静になったときにあなたから陰口を聞かされていた同僚が「今度は自分のことも言われるんだろうな」と言っているところを想像して自己嫌悪に陥ってしまう。
本当にあなたは性格が悪いの?
「自分の性格が悪い」と嫌気がさしているあなたの性格は本当に悪いのでしょうか?はっきり言うと自分の性格が悪いと思っている(思い込んでいる)あなたの性格はまったく悪くありません。それを自覚しているのだから。
心の中でいろんなことを考えてしまっても、相手にそれが伝わらなければ少なくとも周囲からあなたの性格が悪いとは思われません。ただ陰口については、そんなあなたにいい印象を持たないことは事実ですが。でもあなたはそのあと自己嫌悪に陥っている。なのであなたの性格は悪くないのです。
あなたの脳の思考回路として、自分を守ろうという働きがあります。それは会社や社会でのあなたの地位を守ろうということであり、健全な反応なのです。本来会社は利益を追求するためにあなたを雇っています。
あなたはその目的を理解し、あなた自身の業績を上げて会社の利益に貢献しようとしています。そのために起こる反応が人の失敗を喜んだり、成功が妬ましく感じたり、他人を否定しようという思考につながる。ほめられたことではないですが、健全な反応。
そしてその思考についてあなたは自分のことを嫌なやつと感じている。冷静に自分自身を判断できているし、悪質な方法で人の足を引っ張ろうとしている訳でもない。全く気にする必要はありません。
ではあなたが思う「良い性格」の方がいいのか?
人の失敗をつい喜んだり、人の成功をねたんだりしてしまう。またつい悪口を言ってしまうそんな性格に嫌気がさしていますが、あなたが考える「良い性格」とはどんな性格で、あなたはその性格の方が良かったのかを考えましょう。
まずあなたが考える良い性格とは、「人の成功を心から喜ぶ、失敗を自分のことの失敗のようにとらえ共有する、人の陰口や愚痴を一切言わない」
どうでしょうか?こんな人間になれるのでしょうか?仮になれたとして、あなたはこんな性格の人間になりたいですか?悪い人間ではありませんが、難しいもので人の陰口や悪口を一切言わない人間って信用面ではどうでしょう?「本当にそう思ってるの?」「人の成功を心から喜んでる?」「人の失敗を喜んだこと無いの?心の中だけでも?」
きっと「本音の付き合い」は難しいのではないですか?なぜなら完璧な人間はいないのだから。
また、これらの反応はある程度社会で生きていくうえで必要です。営業マンにはしたたかな部分も無いと交渉もおぼつかないでしょう。あまりに正直すぎると自分も傷つくことが多いですし、周りにもそんな人は少ないのでコミュニケーション的に苦労することもあるでしょう。
だからこれぐらいのことを思うことで自分のことを嫌いになったりしなくていいのです。
最後に
あなたは常に社会の中で周囲とのバランスを考えたり、自分の立ち位置というものに気を遣っています。少なくとも社会性や協調性は備わっていると言えます。
現代は厳しい競争社会でもあるので、あなたが持っている優しさとか道徳観があなたの人生に要所、要所でブレーキをかけているのです。あなたのよき理解者であるもう一人のあなたが、あなたをちゃんと守ってくれているのです。
そう考えてあまり自分を責めないでください。あなた自身の神経をこれ以上すり減らす必要はないのだから。
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